2024年7月、推定生後6か月で迎えた元野犬のリコちゃん。
迎えた当初は、約1か月ほど脱糞しながら逃げるほど人を怖がっていました。
それから約2年3か月。
2026年10月9日の朝、裏庭でリコちゃんの頭や首をなでていると、初めて自分から伏せました。以前なら数分でハァハァとパンティングしていたのに、今回はその様子もありませんでした。
午後には同じようになでられませんでしたが、翌朝には再び長い時間なでることができました。
この記事では、人を怖がっていたリコちゃんとどう接してきたのか、約2年間でどんな変化があったのかを振り返ります。

迎えた当初は人が近づくだけで怖がっていた
リコちゃんを迎えたばかりの頃は、人が近づくだけでも怖がっていました。
最初はケージとトイレをベビーサークルで囲い、その中で過ごしてもらっていました。しかし、リコちゃんはケージからほとんど出てきません。
さすがにこのままではいけないと思い、ケージとトイレ用のサークルを分けて、自由に家の中を散策できるようにしました。ソファの後ろにも、リコちゃんが隠れられる場所を用意しました。
普段は無理にケージから出していませんでしたが、ケージの中で粗相をしたときなど、掃除のために外へ出てもらう必要がありました。
そんなときは脱糞しながら逃げ回り、ソファがふんまみれになることも……。こうした状態が約1か月続きました。
人が近くにいるだけでハァハァとパンティングし、目元にしわが寄った表情でいつもこちらを見ていました。

体に触れることも難しく、これから爪切りなどのお世話をどうしたらいいのかと悩んでいました。
おやつを使って少しずつ距離を縮めた
人を怖がるリコちゃんとの距離を縮めるために、おやつを使って少しずつ近づくようにしていました。
ただ、当時はご飯やおやつを食べてもらうことにも苦労していました。
ご飯もおやつも、くーちゃんが食べたものしか食べない
リコちゃんは、家に来たばかりの頃、くーちゃんのご飯やおやつを横取りしていました。
ところが、くーちゃんに怒られるうちに、今度はくーちゃんが食べたもの以外を食べなくなってしまいました。
子犬用のフードも、くーちゃんのものと違うからなのか食べてくれず、仕方なく成犬用のフードと混ぜて与えていました。
おやつも同じで、くーちゃんが食べなければリコちゃんも食べません。
当時は、子犬に与えるおやつの種類を気にしていましたが、くーちゃんから奪って食べてしまうので、結局リコちゃんにも与えることにしました。
おやつを投げるところから少しずつ近づいた
最初はリコちゃんの手前に落ちるようにおやつを投げていました。
そのうち、おやつを手に持って少しずつ近づき、リコちゃんのそばに置けるようになりました。
その間、くーちゃんには別のおやつを「取ってこーい!」と投げて、リコちゃんのおやつを取られないようにしていました。
ただ、おやつを近くに置けても、人がそばにいると食べません。目が合うと、口にくわえていたおやつをポトッと落としてしまいます。
こちらが背中を向けてじっとしていると、ようやく食べ始める。そんな状態でした。
人に触られることにはまだ慣れなかった
頭をなでるのにも相当苦労した記憶があります。具体的な経過は覚えていませんが、なでられても固まってしまい、人が近くにいるだけでハァハァとパンティングすることもありました。
一方で、避妊手術の相談では担当の獣医さんに体重が足りないと言われ、初めてのヒートまでに何とか体重を増やしたいという悩みもありました。
毎日の体重測定はストレスになると思い、測れるときだけ抱っこして、体重計で確認していました。
散歩で困ったことをきっかけに指示を教え始めた
リコちゃんとの生活で、もう一つ困っていたのが散歩でした。
人との距離の取り方や周囲への反応に苦労し、くーちゃんと一緒に歩かせたり、指示を教えたりしながら少しずつ対応していきました。
くーちゃんと一緒なら散歩はできてもたくさん歩けなかった
私が怖かったのか、ある程度距離を取らないと歩いてくれません。かといって離れると、その場で固まって動かなくなってしまいます。
そこで、くーちゃんと一緒に散歩するようにしました。
くーちゃんが一緒なら歩いてくれるものの、体力がなかったのか、途中でふせて動かなくなることもありました。
さらに、車や自転車、人が通るだけでもパニックになり、動き回って危険な状態になることがありました。
覚えるのが早い指示と苦手な指示
このままでは家の周りを散歩するのも難しいため、2025年の年明け頃から指示を教え始めました。
「おいで」「待て」「ここ」は比較的早く覚えました。我が家では「おいで」は呼び寄せるとき、「ここ」は場所を指定するときに使っています。
一方、「お手」「おかわり」「伏せ」「おすわり」はなかなか覚えてくれません。
特にお手とおかわりは、人の手に触れることを嫌がったため、対応する前足を上げられたら成功としました。
そうしてお手やおかわりができるようになってしばらくすると、手からおやつも食べられるようになりました。
「待て」を覚えて変わった散歩中の行動
散歩中の「待て」も、道路の端に寄って止まるように繰り返し教えました。
以前は車や人を見てパニックになっていたリコちゃんですが、今では遠くに気になるものを見つけると、自分から道路の端で止まるようになりました。
今でも強いパニックになると動きが速くなり、指示が通りにくくなることはあります。それでも、昔と比べると落ち着いて対応できる場面が増えています。
呼べば来るけれど、撫でられる距離ではなかった
リコちゃんは、くーちゃんよりも指示が通りやすいところがあります。散歩中にパニックになったときも、興奮したくーちゃんより指示を聞いてくれることがありました。
ただ、指示を聞いてくれるからといって、近くでなでられるわけではありません。
くーちゃんがなでられていると、リコちゃんはソファからじっとその様子を眺めています。
2匹まとめて呼んでいるつもりでも、リコちゃんはなかなか来ません。「リコちゃん、おいで」と名前を呼ぶと、ようやく近づいてきます。

ところが、こちらと目を合わせずに早足で通り過ぎ、そのまま部屋の端や手の届かないところへ行ってしまいます。
あまりにも遠いときは「ここ」と場所を指定して、もう一度指示を出していました。
おやつがあるときは近づいてきますが、それでもギリギリ受け取れるかどうかの距離。もらったら、そのまま離れていきます。
指示はよく聞いてくれるのに、触れられる距離にはなかなか来てくれませんでした。
初めてなでているうちに伏せた朝
2026年10月9日の朝、リコちゃんに小さな変化がありました。
実は数週間前から、ベッドの上では呼ぶとなでられる距離まで来るようになっていました。ただ、なで終わるとベッドから降りてしまいます。
そんなリコちゃんが、この日は裏庭の放し飼いスペースで、呼ぶと手の届くところまで来てくれました。
なでているうちに初めて伏せた
換毛期だったので、頭や首をワシワシなでながら抜け毛を取っていました。
以前なら数分でハァハァとパンティングしていたのに、今回はその様子がありません。
それどころか、座っていたリコちゃんが途中で伏せたのです。
自由に離れられる状態なのに、私が立ち上がるまでその場に留まっていました。
「もしかしてリラックスしているのかな?」と思いました。
午後は、同じようになでることはできませんでした。
翌朝もなでられたけれど、まだ苦手なこともある
翌10日の朝には、再び呼ぶと手の届くところまで来て、前日と同じくらいの時間なでられました。ただし、今回はふせませんでした。
その様子を撮影すると、身構えることもありました。
最近は、以前のように目元にしわを寄せた表情も見かけなくなりましたが、お尻を触るとまだビクッとします。
これからも同じようになでられるかはわかりません。

まとめ|リコちゃんのペースで少しずつ
迎えた当初は、人が近づくだけでも怖がっていたリコちゃん。
約2年3か月が経ち、呼べば近くまで来て、なでているうちに伏せる姿も見せてくれました。
もっと人に慣れてくれたらうれしいですが、今のままでも一緒に暮らせています。リコちゃん自身が困っていないなら、無理に変わってもらう必要はないと思っています。
これからもリコちゃんのペースで、一緒に暮らしていけたらと思います。



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